「技術者として、さらに上を極める」。上流工程でも現場でも変わらない想い


イベントや事務所のネットワーク工事などを担う、東京ソリューションサービスグループ(東京SS)。今回は、東京SSで「上司と部下」として活躍されている入社11年目の北澤さん(35歳)と、入社2年目の村上さん(25歳)に取材。お互いに「信頼し合っている関係性」が印象的でした。
目次
「サステナビリティ」「社会に役立つ」という、社会貢献を軸に入社へ。
──これまでのご経歴と、入社のきっかけなどについて教えてください。
北澤さん(以下、北澤):自分の志向的に「理系タイプ」と思ったことと、当時スマホが普及前夜で「今後社会で役立ちそうなIT技術を身につけたい」という考えから大学では経営情報科学を専攻。ハードとソフトの双方に興味がありました。当社を選んだのは、学生時代に「リース」という業態がわかりづらかったため、企業研究を重ねたところグループとして「サステナビリティ」の理念を掲げている点に共感したことがきっかけです。
村上さん(以下、村上):「これからは“AI×IT”の時代だろう」と考え、AI関係のプログラムを学ぶ専門学校に進学。当社を選んだ理由は、当初は「ITイコール、プログラミングや開発」と思い込んでいたのですが、就活中に様々な企業を探していく中で「インフラ」という領域があることを知るようになりました。両親が公共のインフラに携わる仕事をしており、私も「社会を支える仕事」に興味を持つようになったのです。そこで、当社で技術者になる道を選びました。
──今の業務内容ややりがいについて、お聞かせください。
村上:建設現場やモデルルームの事務所で使われたり、大規模イベントに不可欠なLANケーブルの配線といった作業を手掛けています。また、入退システムやIT機器の設置や設定、ディスプレイの壁掛けなども重要な仕事です。配線業務は慣れてきましたが、最近増えてきた「監視カメラの取り付け」などは、まだ経験が浅いため、もっと修練を積みたいと考えています。やりがいを感じるのは、配線から最終テストまでを無事に終えたときの「達成感」です。また、営業などを通じて「安心、安全に使われているよ」という話を聞いたとき、うれしい気持ちになります。
北澤:作業する前の工程である、「営業とのやりとり」「機材の選定」「人材の調整」などを行い、村上さんをはじめとしたメンバーに対して「こんな作業をお願いします」と現場に落とし込むのがメインのミッションになります。お客様の求めている「ネットワークのシステム要件」などを紐解き、「それを実現するには、こんな機材が必要」「こうした作業工程で進める」と、専門的視点からアドバイスをすることが求められる仕事です。
やりがいは、苦労と紙一重になるのですが、110万人以上が来場する、とある巨大イベントの案件を引き受けたときのことを思い出します。世界に名だたる日本のナショナル企業が数多く出展することになり、それらのクライアントから「こんなネットワークを組んで欲しい」と個別に依頼を受けました。一社ずつヒアリングを行い、
準備期間2ヵ月、工事1週間で何とか無事に終えることができました。前例もなかったので苦労しましたが、その分、達成感はひとしおでしたね。また、いただいた問い合わせから設計のプロセスを考え、構築に携わった後、撤収までを無事終えると充実感を覚えます。
深い信頼で結ばれた、上司と部下の関係性。
──お二人の、お互いの印象について教えてください。
村上:最初にお会いしたときは、テキパキと仕事を進めている大先輩の北澤さんの姿を見て「もしかしたら、ちょっと仕事に対して厳しいタイプの方なのかも知れない」という気持ちになったことを覚えています。
北澤:そんなことはないですよ(笑)
村上:はい(笑)。実際、仕事をはじめたら印象はガラリと変わりました。指示出しが完璧なので、「北澤さんの現場は、着実に進められる」という安心感があります。具体的には「やるべき内容」を的確に把握し、着実に現場に落とし込む冷静な判断力と、スピードです。
北澤:私が最初に感じた村上さんの印象は「真面目で素直そうなタイプ」で、仕事をしているうちに、そのイメージ通りの方だということがわかりました。こちらのオーダーに対して、精一杯頑張ってくれますし、作業の内容的にも不安がないので頼りがいがあります。「真面目で丁寧」「新しいことを、積極的に吸収する力」は武器であり、信頼につながるとしみじみ感じます。また、残業がある地方の出張にも、率先して行ってくれる「やる気」に助けられています。
村上:頼まれたことは、無理のない範囲であれば「積極的に引き受ける」というスタンスです。これは「会社組織として必要だから」という側面と、技術者として「挑戦することで、学べる」という要素も大きいですね。
──村上さんを始め、部下の方の教育について意識されているのは、どんなことでしょうか?
北澤:メンバーの「スキルの限界値」を把握しておくことです。「ギリギリできる」ところを任せるようにしています。できなければお客様に迷惑をかけることになりますし、簡単すぎると本人のスキルアップに結びつかないからです。程よい負荷がかかるラインの仕事を経験することで、成長を促進しています。
メンバーたちの育成方法は、「信頼して任せる」という方針を貫く。
──「スキルの限界値」の見極めは、どのようにされているのでしょうか?
実は自分が「見極め力が優れている」という自負はないです(笑)。ただ、スケジュールを組む中で、何か問題があれば私の耳に入ってきます。それがないということは「作業が、スムーズに進められている証拠」です。もちろん、人間である以上「ミス」や「失敗」は出てきます。そのときは、すぐに私自身が現場に飛んでいってリカバリーすることで、リスクヘッジする体制です。
村上:北澤さんが現場に出ることがないように、みんなで努力しています。
──お二人で交流されることはありますか?
村上:会社全体での飲み会でお話をしたり、休憩中にリラックスしながら雑談を交えて仕事の話をしたりしています。北澤さんもご家庭があるので、「2人で飲みに行く」ということはないですね。
北澤:私にできるのは業務量の調整なので、「出張で無理をさせてしまったな」という次の現場は、負荷が低いところを任せる…といった配慮をしています。2人きりでの交流は少ないですが、あまり上下関係に縛られない「ある程度、ラフな関係性」だと思いますよ。
──「コーユーイノテックスの良さ」を教えてください。
北澤:私が入社した頃は「イベント業界」の仕事はありませんでした。毎年、業界や業務が増えるため、常にアンテナを張って、新しい知識を増やしています。「技術者として、成長につながる」という環境は、働いていて魅力を感じる点です。待遇面も毎年改善されており、今後もさらに良くなっていくと期待しています。
村上:仕事の幅が広いので、「日々スキルアップにつながる」のは大きな魅力です。あとは「人」ですね。ガチガチの雰囲気ではなく、風通しが良いので「話しかけづらい」というのは、当社とは無縁です。部署の垣根やポジションに関係なく、活発にコミュニケーションを取り合っています。待遇面では、休みをしっかり取得できるので、「メリハリをつけて働ける」ところに、メリットを感じています。また、30歳以下の若手向けには、実家帰省や家賃補助といった魅力的な制度ができています。
